「コレクティブ(集団)の中で観測すること」
廣田緑(アーティスト、国際ファッション専門職大学 准教授)
日時: 2023年1月28日[土] 18:00〜 (90分程度)
会場:5F 畳の間
参加料:自由 (ドネーション制)
廣田緑氏はアーティストとして1994年から2010年までインドネシアを拠点に活動。インドネシアのコレクティヴについて滞在時から当事者として目撃した経験をもとに、2022年にはインドネシア美術の歴史体系やコレクティヴについて捉えた『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』を執筆。
インドネシアのアートシーンにおける集団(コレクティブ)の中の個人、もしくは集団(コレクティブ)と個人という関係性について、自身がその中で体験してきた廣田氏に、改めて集団と個人のあり方、またその可能性や問題について語っていただく。山中suplexと言う集団、さらには社会という巨大な集団の中で、個人がどのようにその集団へ接続し、コントロールしうるのかを問える機会になればと思う。
《SURVIVE GARAGE》ジョグジャカルタ
廣田緑
愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業。美術学士。名古屋大学大学院文学研究科 人類学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学/文化人類学)。インドネシア国立芸術院美術学部への国費留学後、ジョグジャカルタ市観光局発行日本語版ガイドブック「Jogja Surfing(ジョグャサーフィン)」編集長、インドネシア工芸協会アドバイザーとして従事。
主な著作『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』(2022) グラムブックス 『バリ島遊学記』(1997)世界文化社など。
Web https://www.piif.ac.jp/about/faculty_member/hirota_midori/
https://artscape.jp/dictionary/author/10165239_1827.html
「周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ」とは
「周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ」は、世界各地の周縁におけるアートシーンの協働性と生態系(エコシステム)がいかに運用されているのかを共有する機会を設け、大阪の「創造環境/アートシーン」を相対化するトークシリーズです。「芸術のインフラストラクチャーの地盤がさほど強くない地域」における実践を広くシェアし、合わせ鏡のように自らの像を見つめる機会をつくります。同じく辺境で芸術を社会に定着させようとする文化実践者たちと繋がり、来たるべき未来に向けて連帯を促すようなトークイベントとなります。