Ceremonial Ceramics
-身體感/やわらかな石-

会期: 2023年 2月18日[土]、19日[]、23日[]、24日[]、25日[土]、26日[] 

  開場時間:13:00-19:00

カオ・チェンシャン(台北市出身)と、坂本森海(長崎県出身)は、ともに1997年生まれで、陶芸を主なメディアとして制作するアーティストである。

二人は2022年の終わりに「MINE」で出会い、台湾と日本、海を跨いだ異なる土地の背景を持ちながらも、粘土を自身で掘り出して作品を作ったことや、粘土にまつわる身体性に関心を持つこと、茶の文化に興味があることなど、互いに似た興味や考察の対象を持つことから共同の展覧会を開催するに至った。簡単な英語と日本語、そして漢字での筆談を使ってそれぞれの背景を語り合い、茶を飲んだ。

本展覧会では、坂本が採取し保管していた“ある粘土”を素材として共有し、”ある粘土”に対して、それぞれが応答した作品を展開する。二人の陶芸における身体感覚を、”身體感/やわらかな石”とそれぞれ呼称し、儀礼的な振る舞いのある空間を茶席として見立て、対話を試みる。

陶芸という枠組みに対して再解釈するような新たな方法を模索してきた二人は、異なるけれども似ている「もう一人」と対話するとき、”ある粘土”はどのような言語として翻訳するのだろうか。

◯展示会場にて、アーティストは湯を沸かし、茶を淹れています。茶を飲みながら作品を鑑賞していただくことをお勧めしております。※25日(土)26日(日)には、茶菓子も用意しています。

会場:MINE 5階

入場料 : 無料
喫茶代:300円
菓子代:200円(25,26日のみ)


プロフィール

Clay Skin》2021年

高 辰翔(カオ・チェンシャン)
Kao Chen-Hsiang

1997年生まれ。台北市出身。台南芸術大学大学院応用芸術研究科在学中。2020年台南芸術大学マテリアルアート&デザイン科卒業。粘土との相互作用を通じて身体意識を見ざめさせ、陶磁器本来の素材に基づく操作から脱却し、より多くの可能性、偶発性と新しい表現方法を探る。ビデオ、パフォーマンス、身体彫刻、インスタレーションなど、様々な形態で作品を展開し、陶芸の再理解と再定義を試みている。

主な展示:Mode: Unstable, San Gallery, 2022 台南 (グループ展), 2nd Cross-strait (Yixing) Ceramic Awards, China Yixing ceramics Museum, 2022 江蘇 (グループ展), Graduate Institute of Applied Arts TNNUA-Invitational Exhibiiton, Zspace, 2022 台中 (グループ展)

Instagram https://www.instagram.com/sean_ceramics/

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労働:風化する白川石を焼く》2020

坂本 森海
Kai Sakamoto 

1997年生まれ。長崎県出身。2019年旧京都造形芸術大学総合造形コースを卒業後、同年からシェアアトリエ 山中suplexに在籍。粘土や鉱物を様々な地域で採取し、自身で作った窯を用いて、器を焼くことから始める。粘土を採取する過程に起きる出来事や、形を与え焼成するといった陶芸の制作プロセスに着目し、映像やパフォーマンス、ワークショップ等の多様な形式を用いて、作品を展開している。

主な展示:2022年5月「ARTISTS' FLEA VOU KYOTO 2022」(VOU/ 棒ギャラリー / 京都)2021年8月「血の塩/ Salt of the Blood」(LEESAYA CONTEMPORARY ART GALLERY/ 東京)2021年5月「大土友展」(妙満寺 / 京都)2020年11月「類比の鏡 The Analogical Mirrors」(山中suplex/滋賀)  

Instagram https://www.instagram.com/kaisakamo/

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企画協力: 坂本 紬野子 Chinoko Sakamoto

DMデザイン:北原和規 Kazuki Kitahara

茶菓子:ogawaya

Event

茶席

開催日時:会期中随時開催
※25日(土)26日(日)には、茶菓子も用意しています。

入場料 : 無料
喫茶代:300円
菓子代:200円(25,26日のみ)

お問い合わせ:  yamanaka.suplex@gmail.com